ベトナムのお正月「テト」は、それぞれの省や都市の文化、地理に応じた独自の特徴を持っています。

Photo：bepvang.org.vn

写真(1)のココナッツウォーターで煮込んだ豚肉料理は、毎日の食事やテトの重要な休日に欠かせない料理です。この料理は昔、船で海に出る際に船上の保存食として調理されていたことから「船の蒸し煮肉」と名付けられたそうです。
また、伝統的なベトナムのテトを彷彿とさせる料理でもあります。

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写真(2)をご覧になった方の中には、なぜベトナム人は元旦にわざわざ苦い食べ物を選ぶのかと不思議に思った方もいるかもしれません。これは実はゴーヤ(KHO QUA)を用いた南ベトナムの駄洒落の一部なのです。ベトナム語では、「KHO」という言葉は「困難」を意味し、「QUA」という言葉は「克服すること」を意味します。そのため新年の初日で、年末年始の不運が過ぎ去り、平和な新年を迎えることを祈念し、その名の通りゴーヤのスープを食するそうです。脂っこい料理に飽き飽きした日には栄養価の高いゴーヤのスープは最適です。

担当TY