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ベトナムのお正月のご紹介

ベトナムではお正月のことを“テト”といいます。テト(旧正月)はベトナム人にとって非常に重要な休日であり、通常は1月の終わりから2月の半ばまでの期間に少なくとも7日間続きます。

また、伝統的に多くの人々が故郷に戻り家族と共に新年を迎えようとします。

さらにテトは、ベトナムの人々が自然の恵み、神々、そして先祖と故人への親孝行や敬意を表す大切な時でもあるため、それぞれの宗教や信条にしたがって、一年を無事に過ごせたことへの感謝、そして実りある新年を迎えられるように儀式、習慣、礼拝を行います。

そのため大晦日には、お供えをしたり、花火を見に行ったり、教会に行ったり、お寺に行ったり…と、日本と同じく新年を迎える喜びを多くの人たちと共に分かち合います。

テトの前に賑わう伝統的な旧正月の飾り付け・装飾・お年玉袋を販売する市場が特徴です。

旧正月(春節)の飾り物を販売する市場には、干支や旧暦の正月を迎える際に門・壁などに「福」の字が描かれた飾りなど、様々な種類の赤い飾りつけを求めて多くのベトナム人が買いに行きます。テトの飾り付けは主に赤色のものが多く、その理由は「幸運」「繁栄」を象徴すると言われています。装飾の他にも新年を明るくするという意味もこめて、服装・ファッションにも赤など明るい色を着る文化もあります。

 

テトの初日には祖父母、両親、そして父方の親戚の元へ、 2日目は他の親戚、3日目はお世話になった先生方、4日目からは友人や同僚に会ったり、旅行に出かけたりします。また、興味深いものとして、テトの初日には「運を外に逃がさない」「不吉なものを取り入れない」為に掃除したごみを外へ掃き出さない、家具や皿を壊さない、借金しない、という慣習もあるようです。他にも「人に水と火を与えない」「通りに落ちたお金を集めない」など日本での「験担ぎ」と似たものや、新年でなくても普通してはいけないものなど様々な慣習があるようです。

担当TY